DWE(ディズニーの英語システム)~サラリーマンパパの子育て日記~

サラリーマンパパが娘とディズニーの英語システムに取り組む日々で、感じたこと、印象に残ったことを記録していきます。

俺のおやつ!

今週のお題「おやつ」

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私の父親は大酒飲みだった。

私が小学生低学年の頃までは月曜日から土曜日までほぼ毎晩飲み会、飲みすぎてリヤカーや戸板で担がれて帰宅したことが何度かある。時代劇の中で切られた侍が戸板で担がれたり荷車で運ばれるシーンがあるが、私はそれを目の当たりにしていたのだ。状況が違いすぎるが・・・。

いかに武家の心得があったとしても、家長が切られて帰宅するなぞ一大事、家族の心労たるや如何ばかりであったことか。

ましてや武家の心得なぞ全くない我が家では、原因はさておき家長が人事不省で帰宅するなど、何度経験しても慣れるものではなく壮絶な経験であった。

仕事の接待で無理を重ねたのであればまだしも、どちらかというと接待される側であった父は、自ら泥酔していたのであるが・・・。

残念なことに私もその血筋を引いており、大変なお酒好き。

最近でこそなくなったが、昔は泥酔して記憶をなくすこともチラホラあった。

 

さてここからが本題、おやつの話。

なぜか酔うと甘いものが無性に食べたくなる。居酒屋のしめにスイーツを注文するなんて次元ではなく、ロールケーキ1本ぐらい食べたくなるのである。

 

出張先で学生時代の友人達と再会し痛飲した時のこと。

途中で記念撮影などしているのであるが、真ん中に収まり微笑んでいる自分を全く思い出せない。というかこの店はどこだ?四角いテーブルで飲んでたはずなのに、いつの間にか円卓に座っている

ホテルにどうやってチェックインしたかも思い出せないが、気づいたときには部屋のトイレで吐きまくっていた。水分を補給しないといけないが天井がぐるぐる回ってとても動けない。

少し寝よう・・・というか意識を失う。

便器に顔を突っ込んだ状態で目が覚める。ぐるぐるしなくなっていた。喉が乾く。しかし今度は頭痛がひどい。また嘔吐も始まった。やばい、何か飲みたいけどどうしよう。とても部屋から動けそうにない。

最近のホテルは冷蔵庫に備え付けの飲み物なんてなかったよな・・・と思いながらも冷蔵庫まで這っていき、藁にもすがる思いで冷蔵庫を開けてみると・・・。

”俺のプリン”とかいう巨大プリンが整然と並べられ、その横にはクレープが山積みにされていた。

そうか、まだ帰ってくるときは吐き気なんかなくて、これ全部食べるつもりだったのね。

食べる前に冷蔵庫に並べて眺めてみたのね・・・。なぜ水を買わなかった、俺!

 

結局二日酔いは夜まで尾を引き、丸一日ホテルで過ごすこととなった。二日酔いになるとうどんや味噌汁が欲しくなり、甘いものは全然欲しくなくなる。大量すぎて捨てる事も憚られ、プリンやクレープは翌朝の朝食、おやつとなったのであった。

搭乗ゲートでおもむろに鞄から”俺のプリン”を取り出し、パクパク食べてるサラリーマンなんて滅多にいないだろう。そしてこんな理由があるなんて、誰も知る由もないだろう。

あれ以来、今でも大好きでしょっちゅ食べてるけど、プリンは小さめのものを買うようになった。そしてもう一つ。娘が生まれてからは翌日に残らないようなお酒の飲み方に変わった。決して戸板で運ばれないように。