DWE(ディズニーの英語システム)~サラリーマンパパの子育て日記~

サラリーマンパパが娘とディズニーの英語システムに取り組む日々で、感じたこと、印象に残ったことを記録していきます。

スキー。

今週のお題「私の沼」

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私はB型、熱しやすく冷めやすい。

詳細は数多あるトリセツ本に委ねるが、自由奔放、面倒くさがり、OnとOffの差が激しい、なかなかやる気スイッチが入らないなどなど・・・。

しかし、興味があることへの集中力は半端なく、ひとたびスイッチが入ると自分でもびっくりするような行動力が生まれる。

良い方向にスイッチが入るといいのだが、思慮に欠ける私はよからぬ沼に何度も足を踏み入れてきた。そしてそのはまり方も半端ない・・・。

ラジオ、パチスロ、コンパ、キャバクラ・・・。度を越して浪費した時間とお金。失ったものは数知れないが、得たものは多分あまり多くない。

 

そんな私がはまった数少ないまっとうな沼がスキーだ。

スキーと初めて出会ったのは中学校の修学旅行だった。

5-6人の小グループに分かれレッスンを受けるのだが、全くの初心者であるにもかかわらず3日目にはある程度滑れるようになっていた。若さゆえだろう。

ただ転び方だけはどうしてもうまくならなかった。転ぶときは板の横にしりもちをつくように教わったのだが、柔道部だった私は条件反射で前回り受け身をしてしまう。当時はまだスキー板が長く2m近くあったと思う。その板を履いたまま前回り受け身をしてしまうのである。スピードが出れば出るほど転ぶときは自ら前に飛んでしまい、くるりと宙を舞っていた。しみついた習慣というのは恐ろしい。よく骨折しなかったな。

 

それっきりしばらく縁がなかったが、社会に出てしばらくしてからスキーと再会することになる。人事のからみで少し時間に余裕ができたとき、たまたま旧友からスキーに誘われ、当時交際中だった妻と一緒に出かけた。春スキーで足場がぬかるみコンディションは決して良くなかったのだが、久しぶりに太陽の下で体を動かし、すごく気持ちがよかった。めぐり合わせであろう、直後の異動で比較的自分の時間を持てるようになり、さっそく妻とスキーに出かけるようになった。

 

せっかく行くならと最初に北海道に行ったのだが、これが沼の第一歩であった。

楽しい!もっと上手になりたい!たくさん滑らないと!

休みが取れると2泊3日の行程で、1日目は夕方着いてから即ナイター。翌日は朝から晩まで滑って夜は反省会。3日目も朝から2時間滑ってぎりぎりバスにすべりこむ。

熱に浮かされ、とにかく滑りまくった。年間6-7回は北海道に行くことになるのだが、3か月前からスケジュールを立て、旅割料金で旅費を安くあげる。ホテルの料金は3か月の間に結構変動するので毎晩チェックし、少しでも安い料金を見かけるとすぐに予約を取り直していく。結局ツアーで買うよりもこのほうが安く上がった。朝食はコンビニ、昼はカロリーメイトとチョコレート、夕食はカップラーメンとまるで合宿、今さらながらよく妻が付き合ってくれたものだ。

 

週末の1泊2日で北海道往復するのはちょっと大変だった。しかも土曜日の午前中は仕事があるのだ。スキーウエアに着替えてから職場を飛び出す。空港までの電車内では浮きまくっていたがお構いなし。さすがはB型。

ブーツとゴーグルを機内に持ち込み、千歳から手稲まで電車で移動。北海道につくとスキーウエアで電車や地下鉄に乗る人をチラホラみかけ心強い。スキー場に着くと板とストックをレンタルし、持参のスキーブーツを履き靴はリュックに仕舞う。そしてナイターを滑っていた。

 

嵌まり込むととことん、How to 本やDVDで 本棚はあふれかえり、スキージャーナルやスキーグラフィックは毎号購入した。雑誌を読み込んでいるからうんちくだけは1級、しかし実力が伴ってない・・・。もっとかっこよく滑りたい!

 

級の取得を目指し色々とレッスンを受けていたが、教え方は千差万別、様々な先生に出会った。その中の一人がある日、コースを外れた林の中を滑らせてくれた。新雪に足を取られなかなか難しいのだが、自然の中を走る魅力にやられてしまった。この先生はコースを滑る際も、脇の斜面に登ったりジャンプしたり。

たぶん雪国の子供たちは、こういう遊びをしてスキーが上手くなっていくんだろうなってことを教えてくれた。

 

当初は滑ることだけを楽しんでいたのだが、この辺から自然と触れ合う楽しさに目覚めていく。ルスツや札幌国際スキー場の山頂からの眺めの美しさに目を奪われ、テイネやばんけいではきらめく夜景に心を奪われた。もうずぶずぶに沼の中。

 

さらにそこに義母が参戦してきた。夜の反省会はグルメの要素を帯びてくる。

今までろくに休みも取らずに働き続けてきたが、一体何のために仕事をしているんだろう?こういう楽しみを優先する生き方もあるんじゃないか??

まあ冷静に考えれば、日ごろ一生懸命に働きたまに遊ぶから楽しいんだろうけど、どハマりしているものだから、ライフスタイルを変えることまで本気で検討し始めた。

 

嵌まるとこうなる予感はしていたが、想像以上だったかもしれない。

しかし同時にもう一つの予感、この熱が冷めるときってどうなるんだろう。

 

結論を言うと熱はまだ冷めていない。

5年前から病を患い、日常生活には支障がないのだがスキーができない身体になってしまった。できないゆえに思いは募る。その思いは娘にあげた。

 

パパとママが仲良くなった趣味、おばあちゃんも大好きな趣味。

きっと楽しいからやってみて。

 

義母、妻、娘の3人ですでに何回かスキーに出かけている。行先は北海道。

私は留守番だが、以前と同様3か月前からチケット、ホテルの手配をし、あるいはマイルの使いどころを熟慮し、安くあげる努力に余念がない。

こちらの思いを勝手に押し付けている負い目があるのだが、帰ってきてビデオを見せてもらうと”た~の~し~!”と、聞いたこともないような大声を出して喜んでいる。

ほーらハマった。この沼はきっと大きくて深いぞ。